KPLが提唱する「パフォーマンス向上の為の指針」
トレーニングの世界では、最高のパフォーマンスを達成するための重要な要素を表現するために、パフォーマンス・ピラミッドがよく使われます。
Kinetic Performance Lab.(KPL)も、パフォーマンス向上のためのトレーニング指針として、独自の「フィジカル・パフォーマンス・ピラミッド(P.P.P.)」を採用しています。
このピラミッドを指針とすることで、より効果的なトレーニングを提供することを目指しています。
目次
フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドの特徴
1.動作を中心とした考え方
KPLのトレーニングの特徴は、「動作を鍛える」ことにあります。
個々の身体能力向上を目指すため、他のパフォーマンス・ピラミッドとの区別のために「フィジカル」という表現を加えました。
KPLでは、各要素の向上に適した海外のメソッドを取り入れることで、動作の向上に効果を発揮します。
つまり、筋力だけを鍛えるジムとは異なり、KPLは動作に特化したトレーニングを提供しています。
動作を鍛えるとは、以下の4つの要素に焦点を当てることを意味します。
1.柔軟性(Flexibility)
→ 関節可動域を向上させること
2.可動性(Mobility)
→ 関節の動きをコントロールすること
3.動作(Movement)
→ 複数の関節を連動させ、動きを作ること
4.筋力(Strength)
→ 動作を強化・発展させること
アプローチの方法は、2通り。人間の動きを作るためのボトムアップのアプローチと、その動作を強化・発展させるトップダウンのアプローチの両方があります。
この動作に特化したトレーニングが、KPLの指針となっています。
2.ピラミッドを成立させる大前提
このフィジカル・パフォーマンス・ピラミッドは、「パワー出力の向上がスポーツパフォーマンスの向上に繋がる」という定義が成立することが大前提としています。
トレーニングの世界では、日々研究され、これまで常識だったことがそうでなくなることも多々あります。その為、この定義が崩れれば、このフィジカル・パフォーマンス・ピラミッドの考え方も変わるということになります。
フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドの見方
フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドは以下の4点を示しています。
a.パフォーマンス向上に影響を与える4つの要素
「柔軟性」「可動性」「動作」「筋力」という4つの要素が、パフォーマンス向上に影響を与える要素として表現されています。
これらの要素の理解とバランスが、効果的なトレーニングのカギとなります。
※「骨格」はピラミッドを構成する要素ではありますが、トレーニングで向上できる要素ではない為、含めません。
b.パフォーマンスの評価(ピラミッドの大きさ)
ピラミッドの大きさは、パフォーマンスの良し悪しを表しています。大きいピラミッドほど、より優れたパフォーマンスを示します。
そして、ピラミッドの横幅には、各要素の限界域が存在します。
「柔軟性」は「骨格」に、「動作」と「可動性」は「柔軟性」に、「筋力」は「骨格」に依存します。
c.怪我や機能不全のリスク(ピラミッドのバランス)
各要素のバランスを保つことで、怪我や機能不全のリスクを最小限に抑えることが可能です。トレーニングの優先順位を決定する際にも重要となります。
d.トレーニングの優先順位
各要素との関連性を理解することで、効果的なトレーニングの優先順位を設定することができます。トレーニングの目的に合わせた選択が可能となります。
まとめ
フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドは、パフォーマンス向上に影響を与える要素を明確に示すと同時に、KPLが独自に提唱するアプローチを反映したものです。
あくまでも概念としての考え方ではありますが、論理的証明も可能であると思っています。証明については、現在も考察中なため、時期が来たらまたご紹介できればと考えています。
次回は、フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドを多角的な視点から見ていきます。
これにより、フィジカル・パフォーマンス・ピラミッドが表現するモノの理解が深まります。
興味を持っていただけましたら、引き続きお付き合いください。
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